”もみの木”の木の下で・・・

社会医療法人 関愛会 リハビリテーションセンターもみの木(通所リハビリ)のブログ! 大分県は、大分市と豊後大野市から、在宅でのリハビリテーションの現状や、もみの木での日々の活動や成果をお伝えしていきます。

<坂ノ市病院>
●坂ノ市リハビリテーションセンターもみの木 ●坂ノ市病院訪問リハビリテーション事業所 ●坂ノ市メディカルフィットネスジムABIES 
<こうざきクリニック>
●こうざきデイケア・リハビリテーションセンターもみの木 ●こうざきクリニック訪問リハビリテーション事業所
<大東よつば病院>
●大東リハビリテーションセンターもみの木
<三重東クリニック>
●三重東リハビリテーションセンターもみの木

もみの木 活き生きリハ☆チャンネル
https://www.youtube.com/@rehabilitation-mominoki

活き生きチャレンジ(2021年7月)@坂ノ市もみの木

【活き生きチャレンジ(2021年7月)@坂ノ市もみの木】

 坂ノ市もみの木の活き生きチャレンジ(2021年7月)の新規目標立案は1件、目標達成は1件でした。

達成目標「砂浜を職員と一緒にT字杖で歩いて、海に入る為に、パワーリハビリ内をT字杖で職員軽介助にて移動できる。」



 毎年恒例となりましたA様の海での活動。昨年は、いろいろあり8月後半と遅めの時期の実施だった為、海水が冷たく足を付ける程度で終わってしまいました。その際、「来年こそは泳ごう」とご本人様、職員共に決意を新たにしました。

 海に行く為にこの1年間、大きな怪我や入院をしないように気を付けながら、リハビリに取り組みました。リハビリをしていく中で「今年は去年より、もっと自分の力で歩いて、バタ足をしたい」との思いが強くなり、ご自宅で出来るトレーニングをこつこつ頑張られていました。もみの木利用時は空いている時間を探しては平行棒での下肢筋力トレーニングや歩行練習の自主練習も取り組まれていました。

 A様は脳梗塞後遺症による右片麻痺により不整地や長距離歩行になると右下肢の躓きがみられていました。個別リハビリでは右下肢のストレッチから右下肢の振り出しの促しを行い、T字杖での歩行練習を実施していました。海に行く直前には、T字杖にて約40mを休むことなく軽介助にて歩行が可能となり、A様も自信が持てたようです。またパワーリハビリ内も軽介助にて歩けるようなりました。
 砂浜に行くには階段もある為、T字杖と職員の介助下での階段昇降の練習も行っていきました。

 そして、本番当日、天気は快晴☀️絶好の海水浴日和になりました。A様の気持ちも高ぶっていました。もちろん、同行の職員も同じ気持ちです。紫外線対策もバッチリ(笑)
 夏休み前だったこともあり、ほぼ貸し切り状態❗️準備も整え、いざ、海へ🏊️満潮の頃合いだったこともあり、少し歩くだけで海へ入れました。今年最初の海への一歩は、一瞬冷たく、顔をしかめましたが、慣れると気持ちいい水温でした。
 砂や海水に足をとられる場面は何度かありましたが、ゆっくりと自信を持って歩まれていました。膝まで入ったところで、職員と記念撮影。(5~7)

 それから、水を触ると冷たく、もういいという表情をされるA様でしたが、水に慣れたころ「気持ち良いから、一緒に泳ぎましょう」と誘うと、ご自分から泳ぎ始めました。泳ぎ終わると、次回はもっと長い時間泳ぎたいと来年の目標が決まったところで、今日一番の笑顔で記念撮影をしました。

 終わりに、今回は体調を崩すことなく目標に向けて長期間取り組むことの難しさと、それが達成された時の大きな喜びを改めて感じることができました。それと同時に一つの目標が次の目標の通過点であることを学ばせて頂きました。このような体験を次の活動に活かしていこうと思っています。

Report by Miyazaki

『活き生きチャレンジ@坂ノ市もみの木』
【2021年度】
4月:新規目標立案:0件、目標達成:1件
5月:新規目標立案:3件、目標達成:1件
6月:新規目標立案:5件、目標達成:1件
7月:新規目標立案:1件、目標達成:1件
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夏を感じる♪外出プログラム~佐志生海岸~

【夏を感じる♪外出プログラム~佐志生海岸~】

 8月下旬に台風の影響で雨が心配されましたが、今年も無事に外出プログラムとして、臼杵市の佐志生海岸に行くことができました。今年は、すでに夏休みが終わっていることもあり、海岸には私たちだけというプライベートビーチ状態でした(^^)
 今年は、ご利用者様 2 名と職員 3 名で行ってきました。
 A様は『今年も海に行きたい』と歩行練習を頑張られていました。今回は腰までしか浸かることができませんでしたが、『来年は海の中で浮きたい』とまたこの1年の大きな目標ができました。来年も海に行けるように体調管理をしっかり行い、一緒にリハビリ頑張っていけるようにサポートしていきたいと思います。頑張ったご褒美は大好きなメロン味のアイスです。事前にリハビリで介入している言語聴覚士と主治医から許可をもらい、どのようなアイスなら大丈夫か確認をして楽しみ、大きなむせなく頂くことができました。
 
 B様は、去年このプログラムに参加したときは、波打ち際くらいまでしか海に入る事が出来ませんでしたが、今年は膝上まで入る事が出来ました。1 度ふらつき倒れましたが、自身の力で海の中で立ち上がることができ、片麻痺があるにも関わらず、その能力の高さを実感しました。また装具を装着せずに砂浜を歩くことや、段差昇降も装具を装着せずに介助なく昇ることもできており、昨年以上の能力を確認することができました。

 1年間の頑張りが伝わって思わずシャッターを沢山押してしまいました。「来年も一緒に海に行く」という目標を掲げることでそれが動機付けとなり、ご自宅での生活を安全に送ることを念頭に、日々を大切にリハビリに取り組んでいきたいと思います。

Report by Murakami



【後記】
 ある日、失語のあるご利用者様からやっと出る声で、「海!」と言われました。入院から老健を経てギリギリの状況の中で本人の意志もあり、自宅に復帰した A 様!
 坂ノ市もみの木で、海水浴プログラムを開始して今年で 3回目になりますが、今年はコロナウィルスなどの影響もあり、またいつものメンバーがいないこともあり、正直者諦めていました。しかし「行きたい!」というその意思表示を無視できませんでした…自分も足を怪我している立場で、直接的介入もできない中で、担当セラピストに相談してみました。

 もみの木に配属されて半年も経たない後任のセラピストは、その意図を汲み取り、すぐに主治医や担当ケアマネにも確認をとり、「本人のしたい!」を応援してくれることに!
 海に行くことが決まってから、ご本人様はホール内の移動距離の課題で車いすで移動をされていますが、平行棒内を自主的に歩く事や海岸を想定しての階段昇降練習に個別リハビリで取り組みを開始するなど、セラピストと共に行動変容があきらかに見られました。病院内でのリハビリしかしたことがないセラピストでしたが、リハマネジメントの研修を重ね、動機付けがいかに大切か、実践を通して学べたと思います。

 このような姿があるのは、入院しないように日々の健康管理と、もみの木に通うことを継続するためには、ご自宅で過ごせることが大前提になります。
 私の座っている目の前まで車椅子でやって来て、「海!」とやっとの声を振り絞って出した言葉を見逃さず、行動に移して良かったと思いました。(Kawano)


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残暑お見舞い申し上げます!夏を感じるプログラムPart.3~~海でまた泳ぎたい~

 【残暑お見舞い申し上げます!夏を感じるプログラムPart.3~~海でまた泳ぎたい~】

 

昨年、もともと身体を使う職業に就かれていたことから、海を眺めながら海の話をしている中で、「海で泳いでみたい」という気持ちをお聞きして取り組んだ、海で泳ぐプログラム!「今年もまた海に行きたい」という気持ち(楽しみ)を持ちながら過ごしてきました。途中、入院することもありましたが、各サービスのサポートを受けながらご自宅に復帰することもでき、今回、再び海で泳ぐことにチャレンジすることができました。

 

◆活き生きチャレンジ(20187月)①@坂ノ市もみの木(2018824日配信)

http://blog.livedoor.jp/mominoki_reha/archives/52373321.html

 

昨年は、支援をしている中、気づくとライフジャケットを海に流してしまったという苦い思い出がありましたが、今年はそのようなことがなく、無事に海に入ることができました。普段は歩行車での移動ですが、この砂浜を歩くことやご自宅では伝い歩きであるため、パワーリハビリ内はT字杖もしくは伝い歩きで取り組んできました。今年は、昨年より少しメニューを増やし!?背泳ぎにもチャレンジ!海の中で笑いの絶えないご利用者様でした。普段の通所リハビリでの表情と比較すると、とても活き生きしているように感じました。

 

1人で外出することは難しい状況ですが、通所リハビリに通い、現在ある身体機能を維持する先に何があるのか?その先の楽しみを立案しながら、現在ある能力を維持・改善していければと思います。そのことが、ご自宅で過ごすことができる身体機能の維持に繋がるのではないでしょうか。これからもリハビリテーション会議を通じて、3カ月に1度は楽しみのある目標を立てながら関わっていければと思います。

 

その人らしく活き生きと!

 

Report by Kawano


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残暑お見舞い申し上げます!夏を感じるプログラムPart.2~海岸を杖なしで歩く!~

【残暑お見舞い申し上げます!夏を感じるプログラムPart.2~海岸を杖なしで歩く!~】

 

昨年は初めて海岸の砂浜で歩行練習を行ってみたご利用者様。左片麻痺がありますが、装具を外し裸足となり、T字杖を使用しながら海辺まで歩くことができました。今年は、杖を使わずに歩くという目標を掲げ、外出プログラムに参加しました。

◆障がいを負っても前へ(2018823日配信)

http://blog.livedoor.jp/mominoki_reha/archives/52373075.html 

 海岸にある手すりのない階段はT字杖を使用しながら自立して移動することもできるようになり、一人で装具を外し、歩く準備もできています。

裸足で筋緊張から左麻痺側の内反尖足が見られますが、自信でコントロールをしながら、なんとか海辺まで一人で行くことができました。手を出さずに自分で行けたということに達成感を感じるため、手をできるだけ出さずに対応しました。さすがに海の中に入ると麻痺側の足が砂浜に埋もれバランスを何度か崩しましたが、体幹も強く他の部位で麻痺側をカバーできるからこそここまで歩けるのだと、裸になった筋肉の躍動をみながら感じました。

 失敗は次に生かす!ご利用者様の前向きなチャレンジにこちらも勇気づけられます♪

 

Report by Kawano

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残暑お見舞い申し上げます!夏を感じるプログラムPart.1~スイカ割り~

【残暑お見舞い申し上げます!夏を感じるプログラムPart.1~スイカ割り~】


 昨年に引き続き、実際に海に出向き、実施するスイカ割り!両麻痺のあるOさんは、昨年スイカ割りにチャレンジをし、うまくスイカを割ることができず、他のご利用者様にお願いしました。今年こそはとスイカ割りに再チャレンジ!上半身も裸になり、やる気満々です

 目隠しをした状態でスイカに棒を当てることはできましたが、1回では割れず、ならばと目隠しを外してチャレンジ!見事にスイカに割れ目が入るまで棒を振り下ろすことができました。割ったスイカはご利用者様と職員で一緒に食べました


 昨年同様、失語のあるご利用者様同士での誘導も含め、取り組みました。また今年は担当ケアマネも現地に訪れてくれました。担当ケアマネと共に目標を共有し、その目標を達成する場の確認も一緒に行えると、よりリハビリテーション会議も有意義なものになり、ケアプランにも繋がってくるのではないでしょうか?


2018夏プログラム!海辺でスイカ割り!(2018810日配信)

http://blog.livedoor.jp/mominoki_reha/archives/52324780.html


 中重度者に対するリハビリテーション。自宅だけでなく、通所サービスの中での“役割作り”はとても重要です。役割があることで、意欲が沸き、その目標に向かって身体を動かそうとなるわけです。目指すものが明確になく、運動づけのリハビリテーションではその人に光を灯すことはできません。そのためにも、リハビリテーション会議等を通じて、目標を共有し、3カ月に1回の目標を明確に持ちながら取り組むことが重要です。


 施設から通所サービスに出掛けているから社会参加できていると解釈する場合もあると思います。部屋から出ることが社会との繋がりとは限りません。自宅と通所サービスの行き来だけの漫然としたサービスにならず、社会との繋がるための社会参加を見据えたアプローチが、その人の心に灯をともすリハビリテーションになると感じています。


Report by Kawano


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